英作ハイク -入門-

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オーストラリアのハイク事情
執筆:ジャッキー・マレー(HIA会員)
翻訳:角谷昌子(HIA会員)
オ−ストラリアのハイクには、100年以上の歴史がありますが、近年特に盛んになってきました。そのきっかけをつくったのは1988年、クイーンズランド州の州都ブリスベンにおける万国博覧会で、日本航空が開催したハイク・イベントや子どものためのハイク・コンテストでした。この時のさまざまな活動や、ハイクの指導者たちの訪問は、人々の関心を集めて宣伝効果を上げ、ハイクがさらに前進する機会となりました。まず、その成果の1つは、ジャッキー・マレー、ロス・クラーク、ジョン・ナイトたちにより(のちにジャニス・M・ボストックも加入)、「Paper Wasp」と呼ばれるハイク・グループが結成されたことです。新たに取り組もうとする熱意と日本の俳人たちの支援のおかげで、オーストラリアのハイクは、特に学校において大いに発展したのです。
Haiku Oz (http://users.mullum.com.au/jbird/ahs/html)
“Haiku Oz”とは、オーストラリアのハイク協会です。”Haiku Oz”のサイトには、オーストラリア国内のハイク情報が網羅されています。この協会の使命は、オーストラリア国内においてハイクを広め、オーストラリアの書き手たちを世界のハイク・コミュニテイーへ参加させることです。その目的のために、協会はオーストラリアの俳人の秀作を収録した最初のハイク・アンソロジーを発行しました。協会のサイトには、毎月300件以上もの新規のアクセスがあり、その数は増え続けています。協会は、オーストラリアのハイク関連グループと密接な連絡を取り合っており、それらのグループは「Paper Wasp」、「Famous Reporter」、「Yellow Moon」、「Stylus」などの雑誌や定期刊行物を発行し、ハイクを広めています。
“Haiku Oz” のサイトは、オーストラリア・ハイクの最新情報を掲載し、国内・国際のハイク・ニュースを発表しています。また、ハイク・コンテストとその結果発表、新規刊行物、会員の注目すべき業績なども掲載されています。”Haiku Oz” は、初心者のための情報、経験者のための1対1の指導も提供します。また、ハイクに関する考えを交換するフォーラムも運営しています。”Haiku Oz”の会員になるのは無料で、どんな方でもなることができます。
Paper Wasp
“Paper Wasp”は、1980年代後半、日本に長期在住した故ジャック・スタムと、日本の俳人佐藤和夫の支援によって創立されました。創立メンバーである、ジャッキー・マレー、ロス・クラーク、ジョン・ナイトらの本来の目的は、オーストラリアのハイク教育を推進することでした。
“Paper Wasp”の会員公募は、1994年に行われました。ジャニス・M・ボストックというオーストラリアの最も著名で活発な活動をしている俳人が、このグループに参加しました。翌1995年には「Paper Wasp」というハイク雑誌が発行されました。現在この雑誌は、世界中に会員と支援者がありますが、オーストラリア国内にハイクを広めるという基本方針を守りたいと思いますし、真にオーストラリア独自のハイクを発展させたいとも考えています。このような目的に従い、会員個人が文学サークル、ハイク関連の組織やグループ、また出版の方面においても大変積極的な活動を行っています。”Paper Wasp”の教育活動には、セミナー、ワークショップ、学校訪問、一般的な談話や個別指導などが含まれます。このグループは、毎月1回日曜日に、ブリスベン市内や川を見渡せる、クイ−ンズランド州立図書館に集合しています。そして、ときどき吟行として遠足やピクニックを行い、「Paper Wasp」を発行し、例年 ジャック・スタム・コンテストを開催し、ハイSクも出版しています。”Paper Wasp”については、”Haiku Oz” のサイトを通じてご覧になることができます。
ジャッキー・マレーのプロフィール
「Paper Wasp」の創刊編集者、世界こどもハイクコンテスト(日本航空)の審査員。
オランダ、イギリス、イラン、オーストラリアで成長し、教育を受けました。
国際文化は現代ハイクに大いに貢献し、オーストラリア独自のハイクの発展にも大いに寄与するというのが、彼女の信条です。
彼女のハイク作品は数カ国の言語に翻訳されています。